一人っ子政策廃止の最大理由
中国は共産党の重要会議で長年続いた「一人っ子政策」の廃止を決定した。
年内にも実施される見通しだ。
日本の大手メディアは中国の少子化防止と報じ、米欧メディアはこの高齢化政策は
手遅れと言っているが、実はどちらも浅い考えなのだ。
2013年には「夫婦のいづれかが一人っ子の場合、2人目の子供も認める」という
政策を始めたが効果が限定されるため、今回の全廃によって子供の出生の急増を
中国共産党は期待していない。
全面廃止の真の狙いは以前政策によって国外移住、移民した或いはしたい富裕層や
知識層を防ぐためなのだ。
今まで違反者には、年収の3倍ともいわれる罰金や共産党員の罰則が適用されていたし、もし著名人だとしたら、メディアやネットで批判され、社会的制裁も受ける。
そのため、高所得層や秀でた能力がある人ほど負担が大きく、米国やカナダ、
豪州などへの移住の大きな動機になっていて、資産もすべて外国へ移している
ため中国にとってはとんでもない損失なのだ。
分かりやすく言えば、中国では「貧乏人は一人っ子、富裕層の子だくさん」が
実態で、その対応をしていこうというわけである。
「一人っ子政策」廃止の裏には資本逃避とRMBの暴落を防ぐという大きな意味を
持っている。
(参考資料:ニュースソクラ YAHOOニュース/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151104-00010001-socra-int)